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「未知」

昨日までつづけてきたことを
今日もつづけ今日つづけていることを
明日もつづけるそのあたり前なことに
苦しみがないと言っては嘘になるが
歓びがないと言っても嘘になるだろう
冬のさなかに春の微風を感ずるのは
思い出であるとともにひとつの予感で
昇る朝陽と沈む夕陽のはざまに
ひとひらの雲が生まれまた消え失せるのを
何度見ても見飽きないのと同じように
私たちは退屈しながらも驚き続ける
もしも嫉妬という感情があるのなら
愛もまた存在することを認めればいい
足に慣れた階段を上り下りして
いくたびも扉をあけたてしゴミを捨て
ときには朽ちかけた吊り橋を渡って
私たちは未知の時間へと足を踏みこむ
どんな夢も予言できぬ新しい痛みを負いつつ
              
谷川俊太郎(『いまぼくに』より)

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